どうもギルマスです。先日、以前からモヤモヤしていた酸性食品とアルカリ性食品が講義の中に出てきました。ついにモヤモヤが晴れるのかと思いきやスッキリしない。と言うか事業時間内で理解しきれませんでした。なので、このまま放っておくのもなんなので、一度整理したいと思います。
言葉だけ聞くと酸性の食品とアルカリ性の食品のことかと思うのですが、当然そうではありません。酸性はともかくアルカリ性のものは味的に食べられたものではありませんしね。では、酸性、アルカリ性とは何の事を言っているのでしょう?
とりあえず基本を確認。人間の身体は何をするにもじゃかすか酸が出来上がって、何と1日18molも出来るそうな。エイリアンごっこが出来そうなのですが、実際人間の体液のpHは7.4位なんですよね。謎です。
この溢れる酸をどうやって処理してるかというと、酸の主体であるCO2は常時肺からポイーで、ある程度の変動は血中の緩衝系(HCO3-)で吸収。それでもキツそうなら腎臓で尿中へポイー(しつつちゃっかりHCO3-は回収)と言う事です。 肺から捨てられるCO2等の揮発性の酸より、HCO3-を消費するか尿中へ捨てるしかない酸(固定酸)が面倒なの。
上記のことを踏まえて、食べて体内の酸と反応してリン酸や硫酸等の肺で捨てられない固定酸を作ってしまう食べ物が酸性食品で、リン、硫黄、窒素を多量に含むものが該当します。具体的には肉類、魚類、脂質、穀類、卵黄などです。
一方、アルカリ食品は食べると体内の固定酸と反応してH+を外しちゃう食品で、 ナトリウム塩やカリウム塩を多く含む食品が該当します。外れたH+は捨てられるので、結果的にアルカリ性側に寄ります。 具体的には果物、海藻、大豆、芋、きのこ、卵白、お茶などです。
また、果物に含まれるクエン酸や酒石酸などの有機酸は体内で直ぐにナトリウム塩やカリウム塩となり、その後、代謝されるとHCO3-を供給するので、酸なのに実質アルカリ性側の役目を果たす。デビルマンかな?
結局、酸性食品かアルカリ性食品かは含まれるミネラル分の偏りで決まるようです。どっちが身体に良いかはその時の状態によるとしか言えませんね。アルカリ性食品の方が健康に良さそうな話をたまに聞きますが、アルカローシス気味のときは止めた方が良いと思いますし、そもそも肺と腎臓が普通に働いてたら、あまり気にする必要もないのかも。
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