良く聞くけど聞く度に心がザワザワする「良質なタンパク質」の話です。タンパク質に良いタンパク質と悪いタンパク質の具体的な指標があるのなら、それを言えば良いのに何かふわっとした表現をしてます。
最初は動物性のタンパク質と植物性のタンパク質の事を言っているのかと思ったのですが、タンパク質自体には動物性とか植物性とかそういう概念がありませんから違うでしょう。
次に、抽出プロテインを飲むとか特殊な事をしないで普通に食事をした場合、タンパク質を摂るときに付随して他の何かも一緒に摂ってしまいます。例えば肉だと当然脂質も付いてきます。こう言うタンパク質自体じゃなくて付随しているモノの善し悪しで判断しているのかな?とか考えました。でも他の栄養素については良い悪いは人それぞれなので、一律に決められるものではありませんよね。
今は、アミノ酸スコアの良いタンパク質のことを良質のタンパク質と言っているんじゃないかと疑ってるわけです。タンパク質を構成するアミノ酸は20種類で生命を維持するのに超大切です。そして、その中の9種類はヒトの体内でどうにも融通出来ないアミノ酸なので食べて外から摂取するしかありません。絶対食べないといけないので必須アミノ酸と呼ばれています。アミノ酸スコアはそれぞれの食品に含まれる必須アミノ酸9種類に弱点がないかを示しています。
アミノ酸スコアがややこしいのは評価が100点満点なのですが、基準に対して1番割合が少ないアミノ酸(第一制限アミノ酸)の値が採用されます。例えば、8つ必須アミノ酸が基準より滅茶苦茶多くても残り1つが基準の8割だったら80点になるわけです。なので、1つのアミノ酸スコアが低い食べ物ばっかり食べるとタンパク質をちゃんと摂っていると見せかけて、実際は特定の必須アミノ酸が不足しているなんてことが起こります。とは言えこんなのは食べ物を組み合わせれば容易に回避できるので、皆さんも色んなものを食べましょう。
それぞれの食べ物のアミノ酸スコアはグーグル先生に聞けば出てくるので書きませんけど、一言で言うとスコアが100の肉、魚、卵、牛乳を食ってりゃ問題なしです。逆にそれ以外の食べ物は複数組み合わせた方が良いかも、程度のことです。
とは言え、「アミノ酸スコアが良いタンパク質を多く含む食べ物を食べましょう」と言われないので実際は違うかも。それとも肉、魚、卵、牛乳を食えって言いにくいのかな?ホント「良質なタンパク質」って何なんでしょうね?
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