どうもギルマスです。英語がどんどん頭から抜けていくのを食い止める為の海外ニュースをちょい読みするシリーズです。ソースは以下の通り。
The shockingly restricted vegan diet one couple fed their infant daughter is revealed – as they plead guilty to causing her serious injury after she developed RICKETS
https://www.dailymail.co.uk/news/article-6524781/The-restricted-vegan-diet-couple-fed-infant-daughter-plead-guilty-causing-rickets.html
ざっくり書くと、1歳7ヶ月の娘さんが重度のくる病になって入院、両親に話を聞いたら、二人ともヴィーガン主義で娘にろくに食事(ヴィーガン的にもアウト)を与えてなかったのが発覚。その後、両親は罪を認めて逮捕。こんな感じです。
私的にベジタリアンもヴィーガンも偏食の一種扱いなので、止めた方が良いとは思いません。それぞれの縛りの中でちゃんと工夫して食べてくれてれば、それで良いと思います。今回は両親の勉強不足が招いた悲劇でしょう。と言うかこの両親、子どもに予防接種とか受けさせてないだけでなく、出生証明書やメディカルケア番号(保健番号みたいなもん?)も確認できないとか、普通にヤバい奴らです。
くる病は子ども時分に起こる骨が柔らかくなる(硬くならない)難病です。治療しても確実に後遺症が残ります。原因はビタミンDの作用不足、カルシウム不足、リン不足などです。カルシウムとリンはズバリ骨の材料です。成長が止まったあとは原因が同じでも骨軟化症と言う。
ビタミンDは腸管でのカウシウムとリンの吸収、尿細管でカルシウムとリンの再吸収を促進させ、骨形成にも関わっている。単純にいくらカルシウムやリンをたくさん食べてもビタミンDがなければ、あんまり期待できないワケです。ヴィーガン食では意識しないと欠乏しがちな栄養素でもあります。今回は 娘もオーツ麦、ライスミルク、トーストしか食べてません。
制限無く人は 動物性(コレカルシフェロール)と植物性(エルゴカルシフェロール)のビタミンDを食べつつ体内でも合成してます。一方、動物を制限している人は動物性ビタミンDの摂取が無くなるのは当然として、ビタミンDの合成に必要なコレステロールも足りなかったんじゃないでしょうかねぇ。ビタミンDが検出出来なかったほど断トツで不足でしたが、他にもカルシウム、リン、ビタミンB12、ビタミンA、鉄、亜鉛が不足してたらしいので。
ヴィーガンに限らず基本的に人間は認知バイアスがかかりまくりです。実際、このご両親は娘さんが入院して医師に病状の説明を受けても、当初はくる病の原因が自分たちの与えた食事による栄養失調が原因だとは思わなかったそうな。健康面では自分が大丈夫だからと言って他の人も大丈夫って事は無く、他の人が大丈夫だからと言って自分も大丈夫って事も無いです。何か新しい事をする時はいきなり突っ走らず、様子を見ながら行って欲しいところです。
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