ハリオ製、ガラスのレンジご飯釜での炊飯条件

 吉山でございます。日頃は鍋でご飯を炊いているのですが、今回はコーヒー用品で有名な耐熱ガラスメーカーのハリオが販売している電子レンジ専用の炊飯ポットを使った白ご飯の炊飯条件を検討したいと思います。最終的に決めた条件は明らかにメーカーが推奨しない過程が含まれています。皆にオススメの方法ではありません。ご注意ください。

 実際のところ鍋での炊飯で十分なのですが、お料理教室では2口しかないガスコンロの1つを使ってしまうのは困ってしまいます。そこで電子レンジで炊けるガラスの釜を買いました。実のところプラスチック・シリコン製と陶器製が人気でガラス製はマイナーです。当のハリオも蓋だけガラスで本体が陶器のレンジ釜に力を入れているようです。

 では何故ガラス製を買ったというと、①臭いに強い(最悪ハイターぶち込めば万事解決)②底が平らで高さもある耐熱ガラス容器は他の電子レンジ調理にも使い勝手がよさそう③値段がお手頃だった④中が見えて面白い、の4点が理由です。

 届いてから早速説明書通りに1合炊いてみました。食べてみて芯もなく自分好み堅さに炊き上がって喜んでいたのですが何かがおかしい。ご飯の味が気に入らないのです!端的に言うと味がない!

 これは電子レンジでの炊飯だから?ガラス製だから?米との相性?などなど色々考えましたが、とりあえず普段の鍋の炊き方をトレースしたら割とあっさり解決しました。

 鍋での炊き方は以下の通り、水加減は米重量比1.5倍、浸水は1時間以上、最初は強火、吹き始めても90秒は強火、後はとろ火で10分弱、蒸らして混ぜかえして終了です。固さは問題ないので楽に米はカップで量って水は鍋のメモリまでとし、浸水時間は1時間としました。問題は過熱だ。

 強火を模すのでとりあえずウチの古い電子レンジの最大出力である1000Wで加熱する。1合だとおよそ3分~3分半で沸騰します。メーカーは700W以上は吹きこぼれる可能性ありと言っています。確かに1合だとギリいけるが2合だとダメかもしれん。このまま1分半耐えて5分まで加熱します。

 次にとろ火を模すために最小出力の200Wにする。ゆっくり大きな泡が膨らんでは消える感じになります。

 およそ8分くらいで泡が切れて出なくなる。おそらく蒸発と吸収で余分な水分がなくなるのでしょう。ここからは微妙な見極めが必要になります。短いとご飯の表面が水っぽくなり、長いとご飯が固くなる。とはいえ、1合だったら200Wはトータルで10分で良い感じになりました。

 炊き上がったら、そのまま一切触らず蒸らしに突入します。ガラスは保温性が悪いので、電子レンジの扉を開けてはいけない。1合なので混ぜ返すほどの量がない。横から見るとご飯がねちゃついて見えるが、このねちゃつきはご飯を盛り付けるときにガラス表面に大半が残るので気にない。

 説明書のやり方は1合の場合、600Wで10分間です。確かに米のでん粉がα化するのには十分なのかもしれませんし楽ちんです。そもそも電子レンジのワット数変えられねぇよ、って場合も多いかも。しかし、個人的には米のうま味(甘み)を出すには加熱時間がちょっと短い気がするのですよ。

 フォローするわけではありませんが、おいしさは主観かつ慣れなので合う合わないは個々で判断すれば良いと思います。逆に言うと説明書の炊き方はご飯の匂いが苦手な人や妊婦さんにはすごく良いのではないかと思います。

 最後に、炊飯器買えよっていう意見は受け入れません。


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