どうもギルマスの吉山です。この記事は完全にカメラ寄りの話で、食とか栄養にほぼ関係ありません。他に記事を上げる場所がなかったのです。仕方ないね。
とは言え、外来栄養食事指導料も遠隔で加算が取れるような時代です。きれいな映像でネット越しでも相談相手に良い印象を持ってもらうことは損にはならないでしょう。
他メーカーは何やかんやでデカいレンズ交換式カメラをWebカメラにする方法が用意されているのですが、ペンタックスと言うかリコーさんは全然そんな素振りがありません。汎用的な方法としてHDMIキャプチャーデバイスを使う方法がありますが、今回はUSBケーブル一本勝負です。ただ、電源的にACアダプターはあった方が良いかと思います。
RICOH Camera SDKの準備
以前、リコーさんがデジカメ用のSDKを公開したので使ってくれよな、って発表があったのでダウンロードサイトから有り難くいただきます。Windowsは.NET Framework版とC++版がありますが、とりあえず.NET Framework版を使います。サポートを見る限りではK-1、K-1m2、KP、645zでも出来るかもしれません。中判のWebカメラ。。
インストーラーはありませんので、ダウンロードできたらzipファイルを展開してsamples/binフォルダを分かりやすい名前に変更して、適当な所にコピーしましょう。このフォルダの中のLiveViewSampleApplication.exeを使います。
カメラの準備
準備といってもそれほどやることはありません。SDカードを抜きます。電源ONして、メニュー・スパナ2のUSB接続をPTPモードにして、PCとUSBケーブルで接続するだけです。SDカードを抜く理由はライブビュー中に何故かSDカードにアクセスしまくって、ラグどころではない遅延が発生するからです。
サンプルアプリでのライブビュー
LiveViewSampleApplication.exeを実行するとライブビューウインドウが開きます。場合によっては何かしらの警告が出ますが、気にせず実行します。メニューの左端のConnectを押して、ちゃんとカメラに接続出来たら下のステータス欄にカメラ名が表示されます。
で、StartLiveViewを押すと、ライブビュー映像が表示されます。使ったレンズはHD20-40mm Lim.で40mmのF4.0。
やってみると分かりますが微妙なラグがあります。通常PC接続中はカメラの操作は一切受け付けないのですが、Connect後は操作できるようになります。ただし、LiveView中は操作出来ないのでカメラの設定変更するときはStopLiveViewで一端止めます。カスタムイメージやフィルター効果も反映されます。
OBS Studioの準備
ライブビューが見られたところで、この映像を何とかしてPCにWebカメラの映像だと認識させなければなりません。そこでOBS Studioの出番です。こいつはライブ配信用にあれこれ出来るソフトなのです。その中に仮想カメラ出力機能があります。早い話がOBS Studioでライブビューの画面をキャプチャして仮想カメラとして出力します。
まずは最新版をダウンロード。以前は仮想カメラ機能は拡張プラグインだったのですが、最近は標準になったようです。OBS Studio自体は非常に多機能なので細かいことは端折ります。詳しく知りたい人はネットで調べましょう。また表示設定の違いで示すキャプチャ画面と全く同じではないかもしれません
シーンは置いておいて、まずソースを追加します。ソースはPCのカメラ、全画面、特定のウインドウやファイルなど色々ありますが、今回はカメラのライブビュー映像を表示させているウインドウをキャプチャします。ソースの+を押して追加メニューの中からウインドウキャプチャを選択します。
新規作成で適当な名前をつけてOK。
ウインドウの項目の中からライブビューを表示しているウインドウを選択。カーソルのチェックは外して良し。
OBS Studioにライブビューを取り込ませることが出来ました。設定によっては映像が小さかったり、大きすぎて一部がはみ出たりします。そういう場合は映像の赤枠を動かしたり拡大縮小したりして調節します。ソース元になっているカメラのライブビューウインドウは最小化すると映像が止まります。他のウインドウに隠れてもよいので表示させたままにしておきます。
映像の調整が終わったらツールメニューのVirtualCamを選択します。
オプションはお好みでよいです。Target CameraはOBS-Cameraのまま。Buffered Framesは0が良いかな。増やせば滑らかになるのですが、映像の遅延も増えます。Startを押せば仮想カメラが使える状態になります。
仮想カメラを使う
Webカメラを使うサービスなら何でも良いのですが、今回はGoogle Meetで試します。カメラの設定を見るとノートPCの内蔵カメラの他にOBS-Cameraがありますので選択します。
OBS Studio上で丁度良いサイズでもサービス上では映像サイズが合っていないことがあります。そういう場合はサービス上の映像を見ながらOBS Studioで映像の赤枠で映像サイズを調節します。
ようやく完了です。うーん面倒!設定を保存しておけば次からは若干楽になります。あと、OBS Studioは最小化しても大丈夫です。今回はWindowsでやりましたがCamera SDKもOBS StudioもMac版、Linux版があるので同様のことが出来るかもしれません。やはりリコーさんが専用ソフトを出してくれるのが一番ですね。
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